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金時豆の赤飯おにぎり

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やさしいおにぎり

楓の葉をひいて

 

私の母は昭和28年生まれ。

どちらかというと器用ではないし、ど天然。

口煩い父に、味付けから盛り付けまで小言を言われながらも

生来の真面目さで一生懸命 料理するご飯は本当においしい。

四季折々に、母の得意料理が思い浮かぶけれど

今回は赤飯のおにぎりをリクエスト。

 

母曰く、幼少期から赤飯といえば、金時豆をほんのり甘くした赤飯を食べていたそう。

お祭りやお祝いごとの際に食べていた赤飯を想う時、母は

薪で炊いた赤飯を思い出すそうで、その香りまで一緒に蘇るらしい。
私の思う「母のおにぎり」と言えば

熱々の炊き立てを慌てて握るから、不恰好でふわふわ。

でも、ギュウギュウに握ったおにぎりよりも100倍美味しい。

手に付けた焼き塩が良い塩梅で、大好物です。

 

お母さん、今日もごちそうさま!

 

 

今回のもち米は、お隣の上市町西種で農業を営む

廣川弘貴さんの作られたもの。

はさがけした美味しいもち米でした。

 

最後に母の手を見せてもらいました。

 

年季の入った

 

おいしいごはん作る人の手

 

でした。